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あなたの落としたものは

「沈黙の金ですか,それとも雄弁の銀ですか」
「いいえ,鉄の意思を失いました」

押し込める,というのを美徳としない.以前にも書いたが,我々人間は社会と人体に組み込まれている.結果としてある一定の条件で所定の操作をすれば,凡そ決まった結果を返す.自我は,同一性の認識を得るためにそれら社会的・生物学的な自己の支配を望むけれど,でも例えば街の散策は個人を特定できるくらいの統計な偏りを持ち,例えば空腹に負け性的な刺激に支配される.
幾つかのイベントがあり,それに伴う変化があった時,それを押し込めるというのは選択肢の1つだろう.しかしそれは手段であって目的ではなく,つまり井戸に王様の耳を叫ぶこともできる.
もしそれら誰にも目にされることのない振る舞いに良し悪しを付けたいと思うのであれば,それは内面への干渉であり,他我の境界線が緩んでいる証左である.
人は本質的に変わることは殆ど無い.居ても片手で数えられるだろう.それをなし得るのはある種の原体験であり,本人に埋まっていたスイッチが押されるからであり,多くは幼少期から成人するまでの過渡期になされるものである.
ただ,という注釈がつく.論理性は擬似的にだがそれを可能にする.つまり先述のように,周囲の環境として識別できないように行動すれば,それはまさしくそれらしい.論理性が秀でている点はそこだろう.

好きなウェブ漫画にbalancerという漫画がある

www5e.biglobe.ne.jp

好きなフレーズは多いけれど,その内の1つに否定されたくなければ口にしちゃダメだ(ちょっとうろ覚え)というのがある.

これら言葉は否定されてもいい.むしろ否定されることは言葉の真価の一部であるとも思っている.でもそういう風に準備と覚悟をすることは,自分の価値観を超え,何よりも相手を尊重することだと思っている.鉄の意思と沈黙の金,どちらを好むかは好き好きではあるが.